とんとむかし、じいさまとばあさまにはわらしがなかった。ふたりはこんびで人形をこしらえた。こんびとはあかのこと。その人形が食う食うわ、どんどん大きくなって、力太郎になった。力太郎は力だめしに旅に出た。とちゅうで、みどうっこ太郎と石こ太郎という力持ちに出会い、ある村にたどりついた・・・。
岩手県の昔話です。旅に出て、仲間と出会う話は、日本でも外国でも、こうした昔話によくあります。例えば兵庫県の昔話で、落語にもなった「じごくのそうべえ」または「地獄からもどった男」として再話されていますが、これは、手品師、歯医者、かじやの旅の道連れ話です。
力太郎は最後にばけものから村娘と村人たちを助け、お城からやってきたお侍の誘いも断り、力持ち三人は、村娘と村で幸せに暮らします。
この『ちからたろう』は、教科書にも載り、『はないっぱいになあれ ほか』(光村ラブラリー 1)にも収載されています。
『ちからたろう』(むかしむかし絵本5)いまえよしとも さく たしませいぞう え ポプラ社 1967年
ISBN 978-4591003787