地球は、46億年も昔に生まれました。その頃の地球は、真っ赤に燃える火の玉でした。
月がどうしてうまれたかについては、よくわかっていません。
地球がまだ若かったころは、溶岩の海におおわれていて、生物がすめる状態ではありませんでした。やがて、地球の表面は冷えていき、かたまって、岩の層になっていきました。
地球の内側は熱く、その熱で岩が動き、山や谷、海の底が出来上がっていきました。このころに生物があらわれていたといわれています。
激しい雨が降り、川ができ、堆積岩ができてきます。生物の化石も見つかりました。
5億年前、古生代、カンブリア紀、海の底の化石は、藻類、無脊椎動物でした。三葉虫は、やく1億年、海底の王さまでした。
オルドビス紀、頭足類が主役になりました。シルル紀、脊椎動物の最初である魚類が登場しました。
石炭紀、この時代は水っぽい大森林、植物の時代、両生類があらわれ、こん虫も登場しました。
ペルム紀、山が高く、気候がかわき、はちゅう類が登場しました。
中生代、三畳紀、気候は暖かく、恐竜やほにゅう類があらわれます。
ジュラ紀、恐竜の中から空を飛ぶ鳥類がでてきました。
白亜紀は、はちゅう類の天下です。花をつける被子植物もあらわれました。白亜紀の終わり、小天体が地球にぶつかり、地球は寒くなり、恐竜は死に絶えました。
新生代、古第三紀、暁新世・始新世、気候はむしあつく、恒温動物の鳥類とほにゅう類がいきおいを増してきました。
漸新世、ほにゅう類がさまざまな形に進化していきました。
中新世、気候は暖かく、草がふえ、ほにゅう類がいきものの王さまでした。
鮮新世、気候はさむくなり、今のほにゅう類に似たすがたのものがあらわれました。
更新世、氷河時代です。人間はすでに登場していました。
完新世、人間は、火を使い、毛皮を着て、洞窟に動物の絵をかきました。
ながいながいれきしの中で、人間のれきしはついさいきんのことです。
この本は、そのあと、400年前のアメリカ大陸に話をうつします。太陽の存在が、地球に生命を生み出し、長い歴史を経て、人間が登場します。しかし、人間の歴史は、ほんの少ししか経っていないことがわかります。バージニア・リー・バートンの柔らかい感じの色合いの絵が、せいめいのれきしの移り変わりを描いており、太陽が生まれてからの時間の移り変わりに引き込まれて行きます。
この本の監修者、真鍋真氏による『深読み!絵本『せいめいのれきし』』が岩波化学ライブラリーで刊行されています。
『せいめいのれきし』改訂版 バージニア・リー・バートン 文・絵 いしいももこ 訳 まなべまこと 監修 福音館書店 2015年
ISBN 978-4-00-111250-4