子供の科学
『子供の科学』(誠文堂新光社)という月刊誌があります。子どものころは、学研の科学と学習をずっと読んでいましたが、それがなくなった現在も、この『子供の科学』はずっと継続刊行中です。

今の小学生は、紙媒体の雑誌以外でも、ネットから知的好奇心を満たしているのかもしれません。
この『子供の科学』は、公共図書館では子供向けの科学雑誌として人気があります。というよりも、なぜこれを取り上げたかというと、科学に興味はあるが、理系じゃないよという私のような大人が読んで面白いものだからです。
一日一話 『理科好きな子に育つふしぎのお話365』
ところで、この『子供の科学』から特別編集という形で、『理科好きな子に育つふしぎのお話365』という本が出版されています。タイトルのとおり、理系に興味のベクトルが向いていきそうな、好奇心をくすぐる内容です。
365とあるように、一日一話の体裁をとっており、大人が子どもに読んであげてもいいし、小学校中学年以上であれば、楽しく自分で読めそうな本です。
一日一話1ページというところもまたいいと思います。
何事も「少しずつの積み重ね」が私のモットーのため、無理せず習慣化することで長く続けていきたいと思っているからです。
この本は、1月1日の話題が、「人間が夢を見るのはなぜ?」というものです。ある程度の知識として、脳が記憶を整理しているということはわかっている人も多いと思いますが、そのことが、子どもにわかりやすいように説明されています。
夢といえば、しばらく夢を全く見ない、あるいは見ているんだろうけれども覚えていないだけかもしれないが、そういう時期がありました。
ある時、ハチミツを大さじ1杯寝る前に飲むか食べるといいというので、白湯に溶いて飲む習慣を続けていると、それを始めて一日目から、ずっと何かの夢を絶え間なく見るようになりました。ものすごいブドウ糖のパワーなのかもしれないですね。
では、この本の大晦日12月31日は何だろうかとみてみると、「大昔の1年は、365日ではなかった!」という話題です。年輪の話が語られています。サンゴの話で、サンゴは日輪を作ります。そこから1年の日数がわかるそうですが、古い化石は365個よりも多いそうです。
大人が読んでも面白い
これは、子ども向けの本ですが、毎日1ページ読んで、理科の知的好奇心を刺激する楽しみが、この本で味わえそうです。また、パラパラと行き当たったページをランダムに読んでもいいかもしれないですね。
書誌情報
『理科好きな子に育つふしぎのお話365 : 見てみよう、やってみよう、さわってみよう体験型読み聞かせブック』
自然史学会連合 監修 誠文堂新光社 2015.2
ISBN 978-4-416-11500-8