むかしむかしのインドのお話です。クロドリのふうふが木の上で住んでいました。クロドリがいい声で鳴いていたので、通りかかった王様に捕まえられてしまいます。でも、王様の家来が捕まえたのはクロドリのにょうぼうだけでした。クロドリはにょうぼうをつれもどしに王様に戦いをいどもうと、宮殿にたった一羽で行進していきます。どんなかっこうで? とがったといげの刀、カエルの皮のたて、クルミのかわのかぶと、クルミの半分と残りの皮でたいこを作り。そして、行進のとちゅうで、いろんななかまをクロドリは耳の中に入れて・・・。行進のたいこの音が、ランパンパン、ランパンパン、ランパンパンパンパン。
絵のタッチがユーモラスで、柔らかな色合いがカラフルな絵本です。小さいクロドリのかっこうも、門番たちに笑われてしまいますが、精いっぱいの戦いのしたくが、けっこうかわいいです。途中で出会ったなかまたちが大活躍しますよ。
『ラン パン パン : インドみんわ』 マギー・ダフ さいわ ホセ・アルエゴ,アリアンヌ・ドウィ え 山口文生 やく 評論社
ISBN 978-4-566-00218-4