ポリーとはらぺこオオカミ

ポリーとはらぺこオオカミ 児童文学

このお話に登場するのは、かしこい女の子ポリーとおばかなオオカミです。オオカミはポリーを食べようとあの手この手を考えますが、それがまた、まがぬけています。

お話には、みなさんが知っているいくつかの昔話が出てきます。ジャックと豆の木、あかずきん、さんびきのこぶた、ななひきの子ヤギです。オオカミは、その話を中途半端に読んでいて、そのとおりの計画を立てますが、これがおばかすぎて、笑えてきます。

いつのころからか、西洋の昔話では、オオカミは悪者ということになっていますが、そのルーツを探ってみるのも面白いかもしれません。最近のお話では、こうしたオオカミの昔話をパロディのように絵本にしたものも出版されてきています。もともとの昔話をオオカミ視線でとらえなおしてみたようなお話もあります。

このお話のかしこいポリーとおばかなオオカミのコンビは、とっても楽しめます。

この本は、他に『はらぺこオオカミがんばる』『まだまだはらぺこオオカミ』と続きが出版されています。

作者のキャサリン・ストーは1913年生まれ、イギリスの作家で精神科医です。心理ファンタジーのような作風のものもあります。

『ポリーとはらぺこオオカミ』(新装)キャサリン・ストー作, 掛川恭子訳. 岩波書店, 1992年. ISBN4-00-115966-X

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