カスパールのおばあさんは、コーヒーひきを七本の短刀をこしにさしたこわそうな男にぬすまれてしまいます。この男こそ、警察がつかまえようとしてなかなかつかまらない、大どろぼうホッツェンプロッツです。おばあさんの孫のカスパールとその友だちゼッペルが、おばあさんのコーヒーひきを取り戻そうと知恵をしぼります。ある方法でホッツェンプロッツのねじろをつきとめようとします。ふたりは、おたがいのとんがりぼうしをとりかえて入れ替わったようにみせかけます。
しかし、今まで捕まらなかったおおどろぼうです。そうやすやすとはつかまりません。二人の作戦をみぬいたホッツェンプロッツはまちぶせして・・・。
二人にきけんがせまっています。
ホッツェンプロッツよりも恐ろしい魔法使い、その魔法使いに魔法をかけられて閉じ込められている妖精も登場し、帽子をとりかえたカスパールとゼッペルが大活躍します。
『大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる』『大どろぼうホッツェンプロッツ三たびあらわる』が続きのお話です。やっぱり、なかなかつかまらないんですね。
著者のプロイスラ―は、1972年に国際アンデルセン作家賞を受賞しています。
『大どろぼうホッツェンプロッツ』(偕成社文庫2007) プロイスラ―作 中村浩三訳 改定 偕成社 1984年
ISBN 978-4-03-550070-4

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