私が住んでいる愛知県では豆みそが一般的です。その中でも、八丁味噌というブランドは特に有名です。みそは、日本では米みそが広く作られているようですが、東海地方が豆みそ、四国、九州、中国地方では麦みそが一般的なようです。
さらに、甘口、辛口、色によっては、白、淡色、赤みそなど、いろんな種類があります。
みそは、中国大陸で生まれたらしいということがわかっています。それは、醤(じゃん)という食品です。それが、朝鮮半島、そして日本へと伝わりました。孔子(紀元前552~479年)もこの「醤」という食品のことを言っています。日本にこの「醤」という文字が出てくるのは「大宝律令」(701年)です。その中には、大豆を発行させた「未醤」(みしょう)という食品も出てきます。この「未醤」(みしょう)は「いまだ醤になっていないもの」のことで、その文字に「味噌」(みそ)があてられました。
室町時代から、みそが普及していきます。
中国や朝鮮にはいろんな種類のみその仲間があります。トウバンジャン、テンメンジャン、コチュジャンもみその仲間です。
みそは、健康食品としていろんな効能があります。老化やがんの予防などですね。
みそを作る材料は、大豆、米または大麦、食塩、種麹(たねこうじ)、種みそです。中でも麹菌(こうじきん)というカビによる発酵が必要です。
この本では、みその歴史から、種類、さらに、くわしい作り方までていねいに解説しています。また、みそ汁やそのほかの料理の調味料としての使い方も紹介しています。みそづくしの絵本です。
『みその絵本』(つくってあそぼう3) いまいせいいち へん みずかみみのり え 農山漁村文化協会 2004年
ISBN 978-4540032035