霧の湖

日々の備忘録

子どものころ、「霧の湖」というNHKのドラマがありました。非常にミステリアスな内容で深く印象に残ったことを覚えています。

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題名を忘れたので調べてみた


しかし、十数年前、思い出そうとしても題名も忘れてしまい、NHKで、主演の女優が・・・顔は覚えているが、名前がでてきません。

ミント
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あっ、そういえば、マーブルチョコレート(明治製菓)のCMに出ていたあの・・・

そこで、「マーブルチョコレート CM」とGoogle検索してみると、

そうそう、上原ゆかり(マーブルちゃんといわれていた)。

ミント
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上原ゆかりをWikipediaで検索すると、ドラマは、湖が舞台としかわからないので、

ミント
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えっと、みずうみ、みずうみっと、「霧の湖」(NHK)がありました。これこれ。


コトバンクによると「「少年ドラマシリーズ」の作品のひとつ。放映は1974年9月。原作:久生十蘭の小説『肌色の月』。脚本:三枝睦明。出演:上原ゆかり、木村功ほか。謎の失踪事件に巻き込まれた高校生・久美子が、事件の真相に迫る。」とあります。

「霧の湖」の原作について

ドラマはもう見ることができないため、原作の久生十蘭『肌色の月』を読んでみようと思いました。しかしそのときは、まだ、パブリックドメイン、つまり著作権切れになっていませんでした。

久生十蘭が亡くなったのが、1957年10月6日。当時は著者の死後50年(「環太平洋パートナーシップ協定の締結及び環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定の締結に伴う関係法律の整備に関する法律(平成28年法律第108号。)による著作権法の改正により,原則として著作者の死後70年まで」(文化庁)となった。)でパブリックドメインになるので、2007年12月31日以前に調べたのかもしれません。

その時に勤めていた図書館で、『定本 久生十蘭全集』(国書刊行会)を所蔵していたので、その中の『肌色の月』を読みました。

ちなみに『肌色の月』は、中公文庫でも出版されていました。

パブリックドメインになった後は、青空文庫で読めます。

『肌色の月』青空文庫

しかし、これは結末を書き終えずに、久生十蘭が亡くなったため、青空文庫では、「結末部を夫人の久生幸子が加筆しています。著作権がきれる2053年までこのファイルからは割愛します。」ということです。

『肌色の月』を読んでみた

この小説の始まりはこうです。

女優の宇野久美子が失恋から、自暴自棄になり、湖で自殺をしようと、実家の和歌山へ帰るという体裁で、大阪行の列車に乗るが、途中で知り合いに会い、行方をごまかすために、車掌に偽装のメモをアナウンスしてもらう。そのアナウンスで、久美子は大阪にそのまま向かったように見えるが、実は豊橋駅で降りて、別の列車に乗り換える。豊橋まで乗っていたことは明らかだが大阪には永久につかない。その後、伊豆の下田街道を徒歩で、湖に向かう。「「夢の湖、楽しい湖へ」といううたい文句がひどく気に入って、伊豆の奥にあるその湖にきめ」(『肌の月』より引用)ていたのである。雨が降っていたので、途中車に同乗させてもらう。そして、湖のそばの別荘に泊めてもらうことになった。そこから謎の事件に巻き込まれていく。


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現在の豊橋駅

僕自身が大阪から豊橋に転居してきたので、この小説に、豊橋駅が登場していたとは、改めて読み返してみて、不思議な縁を感じました。

現在の豊橋駅の東口がこんな感じ。夕方の写真なので西日です。

おわりに

1957年にも映画になっているらしく、その時の主役が乙羽信子であったらしいです。その映画は知りませんでした。

NHKのこの「霧の湖」はもう一度見てみたいと思っています。

※ ちなみに「肌色」といえば、人種差別につながるということもあり、今ではそういう「肌色」という言葉で言い表さなくなり、薄橙やペールオレンジ (pale orange)といわれています。しかしながら、こちらは文学作品です。当時はそういう色の言語があり、今はそういう理由で言い換えられているということを認識し理解していればよいと考えます。

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