むかしむかし きれいないえに おじいさんとおばあさんがすんでいました。
「ねこがいっぴきいたらいいねえ」とおばあさんが いいました。
おじいさんが、ねこをとってきてあげるといって でかけていきました。
きれいなしろいねこがいました。そのまたさきに しろとくろのねこがいました。そのさきに はいいろのねこ・・・。
そこにもねこ、あそこにもねこ。
おじいさんは、みんなつれてかえることにしました。すると、ねこのだいぎょうれつです。
おじいさんとおばあさんは、どんなねこを かうことになるでしょうね。
作者のワンダ・ガアグは、アメリカの女性芸術家、作家、翻訳家、イラストレーターです。この絵本は、モノクロの絵で描かれています。
おじいさんが丘を越えて、猫の行列と一緒に家に向かうところは、のどかな風景の中に、長い長いはてしない道のりと猫の多さに圧倒させられます。
小さな猫たちが、いろんな表情に見えてきます。
この『100まんびきのねこ』は、ニューベリー賞、ルイス・キャロル・シェルフ賞を受賞し、長く読み継がれています。
『100まんびきのねこ』 ワンダ・ガアグ さく・え いしいももこ やく 福音館書店 1961年
ISBN 978-4-8340-0002-3
小学校低学年向き