へそまがり昔ばなし

へそまがり昔ばなし 読書

この本は、みなさんがよく知っている昔ばなしを、ロアルド・ダールがダール風にアレンジした昔話です。大人が読んだ方が面白い。

まずはシンデレラ。強烈な個性のシンデレラです。意地悪な姉の末路は残酷です。シンデレラは王子と結婚できるのか?いやいや、シンデレラが選んだ幸せは・・・。

お次は、ジャックと豆の木。強欲母さん、この人も悲惨な目に。なぜかジャックはいい香りの石鹸でまずはお風呂に。

お次は、白雪姫と七人のこびと。なんと、こびとたちは競馬好きのギャンブル狂いのスッテンテン。白雪姫はまかせとばかり、城から魔法の鏡を盗み出す。魔法の鏡は未来を見通せるんだって。

お次は、三びきのクマ。クマの立場に立ってみろ。物語はクマが散歩に行ってる間の女の子の犯罪を暴き出す。

お次は、赤ずきんちゃんとオオカミ。いつも通り話は進んでいくが、最後のセリフが違ってた。「いい毛皮ね」ズドンと一発、とんでもない赤ずきん。

最後は、三びきのコブタ。これもいつも通りに話は進んでいくが、レンガの家の末っ子コブタが助けを求めたのは、うわさになってる赤ずきん。ズドン。末っ子コブタは「ありがとう」。でも甘かった。

このダールアレンジの昔ばなしは、子どもには強烈、でも子どもはたぶん喜びそうです。しかし、いろんな経験をしてきた大人の方が、もっと現実と対比して、シュールに受け止めるかもしれません。

お話は、散文風に韻を踏んでいます。とんでもない展開に驚きますよ。

『へそまがり昔ばなし』(ロアルド・ダールコレクション 12)ロアルド・ダール著 クェンティン・ブレイク絵 灰島かり訳 評論社 2006年 ISBN978-4-566-01421-3

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